体外受精や顕微授精は、体外に取り出した卵子と精子に受精を促し、
得られた受精卵を子宮内に移植して妊娠を期待する治療法です
- 体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI/イクシー)、凍結融解胚移植など、卵子と精子を体外に取り出して受精・培養し、子宮に戻す一連の不妊治療のことを『生殖補助医療(ART/アート:Assisted Reproductive Technology)』といいます。
- 医療の介入度は高いものの、1治療周期あたりの妊娠率が高い治療でもあります。
- 1978年に世界初の体外受精児が誕生して以降、ARTは全世界に広く普及し、日本では2022年4月から保険適用となりました。
- 現在、日本では年間8万人以上の赤ちゃんがARTによって誕生しています。
~体外受精・顕微授精 INDEX~
体外受精・顕微授精とは?
- 『生殖補助医療(ART/アート:Assisted Reproductive Technology)』の代表的な治療に、『体外受精(IVF)』と『顕微授精(ICSI/イクシー)』があります。
- ARTでは、卵子を育てて採取する「採卵」を行い、体外での「受精」を経て、得られた胚(受精卵)を「培養」後、子宮に「移植」します。『体外受精』と『顕微授精』の違いは、受精を促す方法の部分のみになります。
- 『体外受精』では、一度の採卵で複数の卵子を得るため排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激し、複数の卵胞を育て、体外に採り出した卵子に精子を振りかけることで自然な受精を待ちます。
- 『顕微授精』では卵子の中に精子1個を針で注入し受精の成立を待ちます。つまり、医療の手で受精に向けてもう一押ししているわけです。もともとは、体外受精では受精にいたらない重症の男性不妊の人のために考案された治療法が、顕微授精でした。
このようなご夫婦が対象です
体外受精の場合
AIHまでの一般不妊治療では、妊娠できない人が対象になります。
| 卵管性の不妊 | 卵管が詰まっている、機能が失われている |
|---|---|
| 男性不妊 | 精子の数が少ない、動きが悪いなど |
| 免疫性の不妊 | 抗精子抗体を持っているため体内での受精が難しい |
| 子宮内膜症 | 通常の治療では妊娠できなかった |
| 長期の不妊 | 一般不妊治療を受けても、長期間妊娠できずにいる |
※「妻が35才と比較的高齢なので、卵子が老化する前に、不妊治療を体外受精からはじめたい」などというように、ご夫婦が希望する場合は、積極的にARTをお勧めします。
顕微授精の場合
体外受精では、受精が難しそうな人や受精しなかった人が対象になります。
| 重度の男性不妊 | 精液中の精子数が極端に少ない重度乏精子症、動きが極端に悪い重度精子無力症などの人。 |
|---|---|
| 原因不明の受精障害 | また精子の数や動きに問題がなくても、体外受精では受精しないことがまれにある。その原因が、卵子にあるのか(卵子の質が悪い)、精子にあるのか(受精能力がない)は断定できないが、顕微授精で解決するケースも少なくない。 |
治療方針:母になる体に優しい、安全なARTを
ARTの代表的な合併症の一つが、排卵誘発剤による卵巣刺激で多数の卵胞が発育することで起こる『OHSS(卵巣過剰刺激症候群)』です。
当クリニックでは、OHSSが心配される方に『PPOS(黄体ホルモン併用卵巣刺激)+点鼻薬トリガー法』を用いることで、発症リスクの低減に努めています。その結果、平成18年以来、OHSSの重症例は一例もありません。
妊娠という結果だけでなく、患者さまの体を第一に考え、安全性と高度な技術を両立したARTを心がけています。
体外受精・顕微授精の流れ
体外受精・顕微授精は、以下のような手順で行います
-
よい卵をたくさん育てます(卵巣刺激)
排卵誘発剤を使ってたくさんの卵胞を育てます。卵子を体外にとり出す前に自然に排卵してしまうことがないように、併行して黄体ホルモン剤を服用し、脳が採卵前に排卵指令を出さないようコントロールします。採卵の36時間前に点鼻薬を使って、卵子の最終的な成熟をうながします。
-
卵子を体外にとり出します(採卵)
麻酔をかけ、長い注射針を膣の壁から卵巣内の卵胞に刺し入れて、卵胞液ごと成熟した卵子を吸引します。
-
卵子と精子を一緒に(媒精or顕微授精)
マスターベーションで採精された精液を洗浄・濃縮して元気な精子を選び、卵子の入ったシャーレに加え(媒精)、自然な受精を待ちます(体外受精)。
重度の男性不妊症などの場合には、1個の卵子に1個の精子を針で注入することで受精を促す顕微授精(ICSI)を実施します。
-
胚(受精卵)を育てます(胚培養)
採卵の翌日に受精したかどうかを確認した後、できる限り胚の培養を続け、胚盤胞(着床時期の胚/採卵5~6日後)まで培養します。
※低刺激法やアンタゴニスト+点鼻薬トリガー法でとれた卵子数、得られた受精卵の数が少ない場合には、4~8細胞期胚(初期胚/採卵2~3日後)の新鮮胚移植や胚凍結を行うこともあります。 -
良好な胚を凍結保存します(胚凍結保存)
得られた胚盤胞の中で、着床が期待できそうな良好胚を凍結保存します。保険診療では、奥さまの年齢によって胚移植の回数が制限されています(子ども1人あたり、40歳未満であれば6回まで、40~42歳は3回まで。43歳以上の場合、ARTは保険適用外となり自費診療になります)。
-
妊娠しやすい環境に(黄体補充)
採卵とは別の周期に、移植した胚が着床しやすい状態にするため、卵胞ホルモン剤や黄体ホルモン剤を投与し、理想的な内膜環境に整えます(ホルモン補充周期/HRT周期)。※月経が規則的で子宮内膜の状態が良い場合には、自身のホルモンで内膜を整える排卵周期に移植を行うこともあります。
-
凍結胚を融解してからお母さんの子宮に(ET/凍結融解胚移植)
凍結してあった胚盤胞を融解し、子宮内膜が胚を受け入れる態勢にある時期(着床の窓が開いている時期)に合わせて移植をします。
着床率が高いとされる、見た目のグレードがもっとも良好な胚から基本的には1個(※)を選び、カテーテルを使って子宮内に移植して、着床を期待します。
(※)日本産科婦人科学会は、不妊治療による多胎妊娠を減らすため、「35歳未満の女性なら1個」、また「35歳以上の女性や反復不成功例の場合でも2個まで」にとどめるよう会告を出しています。 -
無事、着床してくれたでしょうか(妊娠判定)
胚盤胞移植から2週間後、妊娠したかどうかを判定します。胚が着床していれば、絨毛(のちに胎盤になる組織)からhCGという成分が分泌されます。尿の中からhCGが検出されれば、それは赤ちゃんからの「ここにいるよ」のサインなのです。
当クリニックのART ~十の特長~
一、母体に優しいPPOS(黄体ホルモン併用卵巣刺激法)+点鼻薬トリガー法
PPOS+点鼻薬トリガー法 6つのメリット
- 黄体ホルモン剤の内服で、排卵をほぼ完全に抑止できる
- 卵子を安定して採取できる
- 卵胞チェックの頻度や通院回数を減らせる
- アゴニスト法などに比べて、薬剤の費用が安い
- OHSS重症化をほぼゼロにできる
- 再度の採卵が必要な場合、間隔を短めにできる
二、さらに母体に優しい準自然周期
刺激周期でも卵胞がたくさん育たない方は、体に優しい準自然周期の適応。卵巣に負担がかからないため、毎周期でもチャレンジ可能です。
三、卵子に優しい顕微授精(ピエゾ法など)
現在行われている顕微授精のほとんどは、『卵細胞質内精子注入法(ICSI/イクシー)』と呼ばれる方法です。治療の流れは、精子を授ける授精の過程以外は、通常の体外受精と同じです。
体外受精では1個の卵子と数万の精子を一緒にして自然に受精する(媒精)のを待つのに対して、ICSIでは1個の卵子に1個の精子を直接注入し(授精)、受精するのを待ちます。なお、当クリニックでは、2007年より国内でも先駆けて顕微授精の全症例に対し、ピエゾ法(下記)を実施。卵に優しい顕微授精を行い、非常に安定した高水準の実績を出しています。
当クリニックが誇る胚培養室スタッフは、一組でも多くのご夫婦の願いをかなえるべく、日々研鑽を積み、全国平均を上回る妊娠率を達成しています。
- 精子頭部の大きさに合わせてピペットの直径を最小化
精子の頭部の大きさには、個人差があります。そのため、既製品のピペットは大きめの精子に合わせた直径になっており、多くのケースで、ゆとりがある太めの状態となっています。そこで、当クリニックでは、卵子へのダメージを減らするため、患者さま一人一人の精子頭部の大きさに合わせて、その都度、ピペットの直径をできる限り細くしたものを作成しています。
患者さまの精子の大きさに合わせて山下レディースクリニックで作成したピペット(先端外径約4μm)

既製品のピペット(先端外径約6μm)
- 卵子に優しい安全な顕微授精(ピエゾ法)
授精を行う際は、採卵した成熟卵子の周りにある顆粒膜細胞をとりのぞき、つるりとした卵子のみの状態にします。次に、ホールディングピペットでそっと卵子を固定して、あらかじめ精子1個を入れておいた極細のピペットを卵子の細胞質の中まで刺し込んで、精子を注入すれば“授精”は完了! あとは、“受精”してくれることを祈るのみです。
なお従来法(写真1)では、卵子が大きく変形していますが、当クリニックでは、ピエゾマイクロマニュピレータを採用することにより、卵子の変形を少なくした、卵子に優しいICSI(写真)を行っています。
写真1(従来のICSI)

写真2(卵子の変形が小さいピエゾ法)
- 卵細胞膜の弱い卵子に対する新しい精子注入法
ダブル・インジェクション法
日本IVF学会で優秀学術奨励賞を受賞するなど高い評価を受けている、当クリニック開発の精子注入法です。
卵細胞膜の弱い卵子はICSI後に高い確率で死滅し、今まで具体的な有効策は存在しないという考えが一般的でした。しかし、当院で独自に研究開発された精子注入法を用いることで、そのように弱かったと考えられていた卵子の多くを救済し出産にまで繋げることを可能としています。
四、タイムラプス(先進医療)
培養中の胚へのストレスをかけることなく本当に良い胚を見極めるための最新型モニタリングシステム、タイムラプス培養を導入しています。

五、凍結融解胚移植
当クリニックは、一度の採卵で、より多くの卵を得ることを目指しています。それによって、より多くの良好胚(とくに胚盤胞)を凍結保存。基本的には、1個ずつ融解して子宮内に戻し、安全な単胎妊娠を目指します。

六、初期胚移植
胚盤胞移植を目指すには受精卵の数が少ない方、なかなか胚盤胞ができない方は、初期胚の新鮮胚移植や凍結融解胚移植を試み、可能性を探ります。
七、SEET法(先進医療)
『SEET(シート)法』は、二段階胚移植の問題点(多胎妊娠)を回避するために誕生した単一胚移植の改良法で、着床率UPを狙います。
八、40歳以上の方へのオプションプログラム
40歳以上で比較的良質な受精卵のできる方へ
→ 連続採卵(自費ART)をして受精卵の凍結ストックを蓄える-
凍結融解胚移植にて妊娠反応の認められなかった方、繰り返し流産をされた方へ
→ 受精卵の着床をサポートするヒアルロン酸の添加された胚移植専用培養液
九、無精子症と診断された場合のMicro-TESE
十、充実の安全対策
- とり違え対策
→ 2次元バーコード(QRコード)による電子認証システム

- 耐震対策
→ 培養器および凍結保存タンクの固定 - 停電対策
→ バックアップ電源の設置
当クリニックで受けられるART治療
よくある質問
- 体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI/イクシー)の違いは?
- 受精の方法が大きな違いです。
体外受精は、採卵した卵子と洗浄・濃縮した精子を同じ培養液の中に入れ、精子が自ら卵子に入り込んで受精するのを待つ方法です。
一方、顕微授精は、選んだ1個の精子を細い針を使って卵子の中へ直接注入し、受精を促します。 - 体外受精と顕微授精の妊娠率に差はありますか?
- 単純に比較することはできません。
顕微授精は、重度の男性不妊や過去の受精障害など、通常の体外受精では受精が難しい場合に選択される治療だからです。精液所見やこれまでの治療歴などをもとに、その方に適した受精方法を選択することが重要です。 - どのような人が顕微授精の対象になりますか?
- 精子の数が非常に少ない重度の乏精子症や、精子の運動性が著しく低い重度の精子無力症など、通常の体外受精では受精が難しいと考えられる場合が主な対象です。また、これまでの体外受精で受精しなかった、あるいは受精率が低かった場合にも検討します。採卵当日の精液所見などから、予定していた体外受精を顕微授精へ変更することもあります。
- 年齢別の妊娠率はどれくらい?
- 当クリニック前身『山下レディースクリニック』における2020年~2023年6月の凍結融解胚盤胞移植の臨床妊娠率は、29歳以下76%、30~34歳66%、35~39歳59%、40~42歳47%、43歳以上33%で、全年齢では58%でした。
年齢が上がるほど妊娠率は低下する傾向があります。
※妊娠率は胎嚢を確認できた割合です。 - 何回くらいで妊娠する人が多いですか?
- 妊娠までに必要な胚移植回数には大きな個人差があります。
年齢、卵巣予備能、得られた胚の数や質、不妊原因などによっても異なるため、「○回目で妊娠する人が多い」と一概にはいえません。
当クリニックでは月ごとの妊娠症例と治療回数を公開していますので、ご自身の年齢に近い症例も参考にしていただけます。なお、ARTの治療回数は採卵回数ではなく胚移植回数で表示しています。 - ART治療の1周期(サイクル)はどれくらいの期間ですか?
- 卵巣刺激を行う採卵周期では、月経開始後から卵胞を育て、採卵までおおむね約2週間をみていただきます。
当クリニックでは良好な胚をいったん凍結し、採卵とは別の周期に子宮内膜を整えて凍結融解胚移植を行う方法が中心となるため、採卵から胚移植までは複数の月経周期にまたがることがあります。 - 治療期間や通院回数はどれくらい?仕事との両立は可能?
- 体外に卵子を採りだす採卵までの約2週間には、卵胞の成長を確認するため数回の通院が必要です。通院回数や受診日は卵巣の反応や卵巣刺激法によって異なりますが、採卵周期は3~6回程度とお考えください。
また、得られた胚(受精卵)を凍結保存した場合、その胚を解かして子宮内に戻す移植周期は、2~5回程度の通院が必要になります。
採卵や胚移植など日程を調整しにくい診療もありますが、当クリニックは仕事帰りにも通院しやすいよう平日は19時30分まで、土曜日は10時~16時まで診療を行っています。 - 費用はどのくらいかかりますか?
- 保険診療では、採卵が9,600円に採卵個数による加算、顕微授精管理料が11,400~35,400円、胚培養が13,500円~、凍結融解胚移植が36,000円などとなっています。これらに薬剤、超音波検査、血液検査、再診料などが加わるため、採卵数や治療内容によって総額は変わります。
保険診療では高額療養費制度も利用できます。
>> 治療にかかる費用(保険診療) - 保険適用には年齢や回数の制限がありますか?
- あります。体外受精・顕微授精などの生殖補助医療は、治療開始時の女性の年齢が43歳未満であることが保険適用の条件です。また胚移植の回数は、子ども1人につき、治療開始時40歳未満では6回まで、40歳以上43歳未満では3回までとなっています。出産した場合は、次のお子さまについて回数がリセットされます。
- 採卵は痛いですか?
- 採卵では、超音波で確認しながら腟の壁から細い針を卵巣に刺して卵子を採取します。当クリニックでは麻酔を使用して行いますので痛みを軽減できますが、麻酔の効き方には個人差があり、採卵中に多少、痛みを感じる場合があります。
また、採卵後に腹痛や少量の出血がみられることがあります。 - 胚移植は痛いですか?
- 胚移植は、細いカテーテルを子宮内に入れ、胚を子宮内へ戻す処置です。採卵のように卵巣へ針を刺す処置ではなく、通常は麻酔を必要としません。感じ方には個人差がありますが、一般的には大きな痛みを伴う処置ではありません。
- 薬や注射による副作用はありますか?
- 排卵誘発剤によって吐き気、おなかの張りや痛みなどが起こる場合があります。また注射や採血では、青あざ、痛み、皮膚が硬くなるなどの症状が起こることがあります。採卵時の静脈麻酔では吐き気やアレルギーなどが生じる可能性もあります。症状が強い場合は医師にご相談ください。
- 排卵を促す注射は自分でするの?
- 卵巣刺激では排卵誘発剤などを使用しますが、使用する薬剤や投与方法は治療方法や卵巣の状態によって異なります。ご自身で行う自己注射を使用する場合もありますが、具体的な方法や回数については治療開始時にスタッフから個別にご指導させていただきますので、ご安心ください。
- 精子の持ち込み(自宅採精)は受精率に影響する?
- 当クリニックでは自宅で採精した精液を持参することが可能です。専用容器を使用し、指定された時間内に持参していただきます。自宅採精そのものが受精率を低下させるという記載はありませんが、精子は時間や温度などの影響を受けるため、クリニックから案内された採取・持参方法を守ることが大切です。
- 胚移植当日に気をつけることは?
- 胚移植は細いカテーテルを用いて子宮内に胚を戻す処置です。特別な準備や生活制限については治療周期や移植方法によって異なるため、当日の薬の使用方法なども含め、クリニックからの指示に従ってください。体調不良や服薬について気になることがあれば、事前にスタッフへお知らせください。
- 胚移植の後の過ごし方は?
- 胚移植後だからといって、日常生活を大きく制限する必要はありません。必要なホルモン剤などは指示どおり継続してください。当クリニックのFAQでも、飛行機への搭乗や温泉について「いつでも差しつかえない」「問題ない」としています。無理のない通常の生活を送り、出血や強い腹痛など気になる症状がある場合はクリニックへご相談ください。
- 2人目の不妊治療はいつから再開できる?
- ほとんどの不妊治療では薬を使用するため、実際の治療開始は断乳または卒乳してからとなります。年齢とともに卵子の質は低下するため、2人目を希望されている場合は、治療開始時期について早めに相談されることをおすすめします。
- 体外受精や顕微授精の後に2人目を自然妊娠することはある?
- 自然妊娠する可能性がなくなるわけではありません。
ただし、1人目を体外受精で授かった場合、通常の不妊検査では分からない原因を体外受精によって乗り越えられた可能性があります。そのため不妊治療においては、時間を浪費しないよう、2人目の治療は1人目を授かった治療段階から開始することが望ましいとされています。ご希望があれば、一般不妊治療から始めることについても相談できます。 - 双子が生まれやすいですか?
- 現在の生殖補助医療では、多胎妊娠を防ぐため、原則として1個の胚を移植します。ただし、1個の胚を移植した場合でも一卵性双胎になる可能性はあります。
35歳以上や複数回妊娠に至らなかった場合などでは、条件により2胚移植が検討されることがあります。 - ARTで生まれた子どもは障害や病気のリスクが高くなりますか?
- 体外受精が登場してからは50年近く、顕微授精が登場してからも30年以上が経過しています。自然妊娠と比べても先天的な問題を持つ子どもが生まれる割合に大きな差はなく、安全性はほぼ確立されています。
ただし、妊娠・出産には治療方法にかかわらず一定の先天異常や合併症のリスクがあります。特に女性の年齢の影響を受けますので、35歳を超えてからは健康な赤ちゃんを授かるために、より早い妊娠が大事になってきます。
【監修者】
ENA山下ウィメンズクリニック
院長 江夏 徳寿













